ナタリー・ドゥ・パスキエは、Memphis Milano の創設メンバーのひとりであり、以降、現代デザインの形成において欠かせない存在となっています。
アイコニックなアーティストでありデザイナーでもあるナタリーの多面的な活動は、アートと建築の境界を軽やかに越えていきます。幾何学、バリエーション、構造への興味を反映した、抽象的で力強い表現が彼女の芸術言語の特徴です。シンプルな構造の中に潜む複雑さを視覚的に引き出し、観る者を魅了する作品を生み出しています。
彼女は1981年に設立されたミラノのデザイン&建築コレクティブ「メンフィス・グループ」の創設メンバーとして活躍し、「形は楽しさに従う(form follows fun)」という哲学のもと、家具、テキスタイル、ジュエリー、カーペット、空間インスタレーションなど多岐にわたるデザインを手がけてきました。
その後、彼女は自身の情熱であるドローイング、絵画、彫刻に専念するようになります。当初は静物画や風景画からスタートしましたが、その制作スタイルは有機的かつ連続的に進化を遂げ、やがて純粋な抽象表現へと至ります。2次元と3次元のオブジェクトが、太く大胆なフォルムと予想外の色彩の組み合わせで遊び心を演出し、彼女独自の視覚世界を築き上げています。

デザイナー
Nathalie du Pasquier /
ナタリー・ドゥ・パスキエ